8月6日(土)、愛媛県伊予市上吾川十合あたりで、合鴨を活用した無農薬有機栽培を長くやられている徳田さんの田んぼで、コープ自然派しこく愛媛の呼びかけで集まった多くの親子さんが参加し、どんな生きものがいるのか調査しました。2時間ほどの活動で、51種類の生きものと出会うことができました。
亜細亜糸蜻蛉(アジアイトトンボ)、オレンジ色がきれいなのはメス。
沼蛙(ヌマガエル)、8月上旬はヌマガエルが田んぼを使う時期。今年オタマジャクシからカエルになったばかりの小ガエルがたくさん見つかる。
殿様飛蝗(トノサマバッタ)
水蟷螂(ミズカマキリ)、子どものミズカマキリも見つけました。卵は10日で孵化し、5回脱皮して、40日で成虫になる。寿命は野生では1年くらい。
薄羽黄蜻蛉(ウスバキトンボ)。北を目指して旅をするトンボ。孵化後1ヶ月で成虫になる。卵を産む量も多い。しかし、ヤゴは4℃以下の水温では死んでしまうため。四国に上陸し、そらに北へ行くものは、みんな死んでしまう。
日本金蛇(ニホンカナヘビ)、トカゲですが本名はカナヘビ。おなかの鮮やかな黄色が美しい。
光脚長蜘蛛(ヒカリアシナガクモ)。腹部の波打つような模様からヒカリと判断。
合鴨は20羽ほど放したとのことでしたが、ハヤブサやタカやミミズクに食べられてしまったとのことです。ここでは合鴨は生態系の頂点ではないということを教わり、驚きました。
田んぼの隅には、合鴨が隠れることができるように、網でつくった小屋を設置してある。田んぼを取り囲むネットは、合鴨が逃げ出さないようにという理由にほかに、イタチなどが合鴨を食べにくるので、それを防ぐ意味もあるとのことでした。
姫牙虫(ヒメガムシ)が非常に多い田んぼです。水蟷螂(ミズカマキリ)は成虫と幼齢虫の両方が見つかりました。
●水生昆虫(成虫):6種類
チビゲンゴロウ・姫ガムシ・菱肩広アメンボウ・水カマキリ・イネ水ゾウムシ・水虫
●水生昆虫(幼虫):6種類
ガムシの幼虫・背筋ユスリカの幼虫・水アブの幼虫・カゲロウの幼虫・塩辛トンボのヤゴ・ボウフラ
●トンボの仲間:6種類
大陸アカネ・塩辛トンボ・麦ワラトンボ(塩辛トンボのメス)・銀ヤンマ・青紋糸トンボ・アジア糸トンボ
●陸生昆虫(バッタの仲間):5種類
小翅イナゴ・精霊バッタ・殿様バッタ・草キリ・小カマキリ
●陸生昆虫(蝶・蛾の仲間):3種類
イネ青虫(フタオビコヤガ)・キンウワバの仲間の幼虫・ジシミ蝶の幼虫
●その他陸生昆虫:4種類
首細葉虫の仲間・白ウンカ・軍配ウンカ・青翅蟻型ハネカクシ
●クモの仲間:9種類
白金小金クモ・中型白金クモ・四国脚長クモ・光脚長クモ・大姫クモ・チビ赤皿クモ・・中村鬼クモの幼体・コガネグモの卵塊・四国脚長クモの卵塊
●両生類:3種類
雨蛙・ヌマガエル・ヌマガエルのオタマジャクシ
●爬虫類:1種類
日本カナヘビ(トカゲ)
●鳥類:1種類
ツバメ
●貝の仲間:5種類
平巻水マイマイ・物洗い貝・カワニナ・スクミ林檎貝・薄皮マイマイ
●環形生物:2種類
血吸いヒル・糸ミミズ
以上
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